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2025/05/22 10:13:17

ポジションとは?FX初心者が知っておくべき基本知識と管理のコツ

この記事は最後に更新されました 2025/08/19 15:54:33

ポジションとは?FX初心者が知っておくべき基本知識と管理のコツ

FXを始めたばかりの方にとって、「ポジションを持つ」「ポジションを決済する」といった専門用語は少し難しく感じるかもしれません。FX取引では、このポジションを理解することが、相場の変動から利益を得るための第一歩となります。

ポジションとは、保有している通貨の買い(ロング)や売り(ショート)の状態を指す言葉です。この「買い」「売り」のどちらかを持つことで、相場の変動から利益を狙うことができます。

この記事では、ポジションの基本的な考え方から、FX取引の根幹をなす「ロング」と「ショート」の仕組み、そしてその決済方法まで、初心者の方にも分かりやすく徹底的に解説します。

関連記事:FXにおけるポジショントレードとは?その特徴を詳しく解説🔗

ポジションとは?

ポジションとは、FX取引で現在保有している通貨の「持ち高」や「建玉」の状態を指します。買いの取引をしている状態も、売りの取引をしている状態も、すべてポジションと呼びます。

例えば、「1ドル150円の時に、1万通貨のドルを買った」という場合、これは「1万通貨のドル買いポジションを持っている」と表現します。このポジションを保有している間は、為替レートの変動によって含み益または含み損が発生します

ポジションを決済(クローズ)するまで、この含み損益は確定しません。

ポジションの種類:「ロング」と「ショート」

FX取引のポジションには、以下の2つの種類があります。これらを理解することが、FX取引の基本となります。

1. ロング(買いポジション)

ロングとは、通貨を「買う」ことで、為替レートの上昇を期待するポジションです。

  • 目的: 買った時よりも価格が上がった時に売ることで、その差額を利益とします。
  • : 「1ドル=150円」でドルを買い、その後「1ドル=151円」に上昇した時に売れば、1円分の利益となります。
  • 相場との関係: 円安(ドル高)になると利益が出ます。

2. ショート(売りポジション)

ショートとは、通貨を「売る」ことで、為替レートの下落を期待するポジションです。FX取引では、持っていない通貨を先に売ることから「空売り」とも呼ばれます。

  • 目的: 売った時よりも価格が下がった時に買い戻すことで、その差額を利益とします。
  • : 「1ドル=150円」でドルを売り、その後「1ドル=149円」に下落した時に買い戻せば、1円分の利益となります。
  • 相場との関係: 円高(ドル安)になると利益が出ます。

FXでは、相場の上昇時だけでなく、下落時にも利益を狙うことができるため、様々な経済状況に対応した取引が可能です。

関連記事:FXにおける「ロング」と「ショート」とは?その基本と戦略的活用方法を解説🔗

ポジションの決済方法と含み損益

ポジションは、決済(クローズ)することで初めて利益や損失が確定します。決済の方法には、主に以下の2つがあります。

1. 成行決済

成行決済とは、現在表示されている為替レートで即座にポジションを決済する方法です。今すぐ取引を終了させたい場合に使います。

関連記事:成行注文とは?指値注文との違いを初心者向けに解説🔗

2. 指値・逆指値決済

指値・逆指値決済とは、あらかじめ指定した為替レートに到達した時点で自動的に決済する方法です。

  • 指値: 現在のレートよりも有利なレートで決済する注文です。利益確定の際に使います。
  • 逆指値: 現在のレートよりも不利なレートで決済する注文です。損切り(損失の確定)の際に使います。

この指値・逆指値注文を適切に使うことで、感情に左右されない計画的な取引が可能になります。

関連記事:指値注文と逆指値注文とは?FX初心者でも分かる使い方と違いを解説🔗

ポジションを保有する際の注意点

ポジションを持つことはFX取引の第一歩ですが、リスクを適切に管理するためには、いくつかの注意点があります。

1. スワップポイントの発生

ポジションを持ったまま日をまたぐと、毎日スワップポイントが発生します。スワップポイントは、通貨ペアの金利差によって決まる調整額です。金利が高い通貨を買い、金利が低い通貨を売るポジションの場合はスワップポイントを受け取れますが、反対の場合は支払うことになります。特に長期的にポジションを保有する際は、スワップポイントが利益や損失に大きな影響を与えるため注意が必要です。

関連記事:FXにおけるスワップポイントとは?その仕組みと活用法を詳しく解説🔗

2. ロスカットによる強制決済

含み損が拡大し、口座の証拠金維持率が一定水準を下回ると、FX会社はトレーダーの意図に反してポジションを強制的に決済します。これが「ロスカット」です。ロスカットは、損失が証拠金を上回ることを防ぐための重要な仕組みですが、これによって損失が確定してしまいます。ロスカットを避けるためには、十分な証拠金を口座に入れ、適切なリスク管理を行うことが不可欠です。

関連記事:ロスカットとは?強制決済から資金を守る重要な仕組みを解説🔗

3. 両建て(ロングとショートを同時に持つ)のリスク

同じ通貨ペアで買いポジションと売りポジションを同時に持つことを「両建て」と呼びます。両建ては、相場の急変に備える手法の一つですが、スプレッド(取引コスト)が二重にかかる、資金効率が低下するといったデメリットもあります。初心者が安易に手を出すと、かえって損失を拡大させるリスクがあるため注意が必要です。

関連記事:FX両建てとは?その本質と戦略的活用を解説🔗

まとめ

ポジションとは、FX取引における「持ち高」のことで、「ロング(買い)」と「ショート(売り)」の2種類があります。

ポジションを保有している間は、相場の変動によって含み益・含み損が発生し、決済を行うことで最終的な損益が確定します

FX取引を始める上で、このポジションの概念と、ロング・ショートの仕組みを理解することは非常に重要です。まずはデモ取引で、実際にポジションを建ててみることから始めてみましょう。

Cashback Islandでは、FX取引の学習コンテンツを随時更新しています。より多くの為替知識や投資テクニックを身につけたい方は、ぜひ「Cashback Island トレードガイド」セクションをご覧ください。

よくあるご質問

Q1. ポジションを複数持つことはできますか?

A1. はい、同じ通貨ペアで複数のポジションを持つことや、異なる通貨ペアで複数のポジションを同時に持つことも可能です。ただし、保有するポジションが増えるほど、資金管理が複雑になり、リスクも高まるため注意が必要です。

Q2. ポジションを持ったままにしておくとどうなりますか?

A2. ポジションを持ったままにすると、毎日スワップポイントが発生します。スワップポイントは金利差によって決まり、受け取れる場合と支払う場合があります。また、相場の急変によって大きな損失を被るリスクもあるため、ポジションを長期間保有する際は注意が必要です。

Q3. ポジションを決済しないとどうなりますか?

A3. ポジションを決済しない限り、損失は確定しませんが、ロスカットされる可能性があります。含み損が拡大して証拠金維持率が一定水準を下回ると、FX会社が強制的にポジションを決済し、損失を確定させます。

【免責事項】
本記事は、あくまで一般的な情報提供を目的としており、投資助言や推奨を行うものではありません。FX取引には、レバレッジ取引の特性などにより預託証拠金を上回る損失が発生する可能性があり、元本割れのリスクを伴います。投資の際は、ご自身の投資目的・財務状況・リスクを十分にご考慮のうえ、慎重に判断をお願いします。Cashback Islandは、本記事の内容に基づき行われた取引結果について、一切責任を負い兼ねます。

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