RBA（Reserve Bank of Australia）は、日本語で「オーストラリア準備銀行」と呼ばれ、オーストラリアの中央銀行です。経済状況に応じて開催される通貨政策会議で、政策金利の調整を審議し決定します。RBAの本部はシドニーにあり、オーストラリアで流通するオーストラリアドルのポリマー紙幣を唯一発行しています。ポリマー紙幣は1988年にオーストラリアで初めて合成樹脂製として導入され、オーストラリア準備銀行（RBA）とCSIRO（オーストラリア連邦科学産業研究機構）が共同開発しました。

オーストラリア準備銀行の前身は1911年に設立されたオーストラリア連邦銀行で、1924年に財務省の紙幣発行業務を引き継ぎ、1945年には中央銀行の機能が法的に確立されました。1960年にはオーストラリア準備銀行として中央銀行としての業務を開始しました。

オーストラリア準備銀行の最高決定機関は準備銀行理事会で、行長、副行長、財務省常務秘書、および他の六名の理事で構成されています。利率政策決定会議は毎月第一火曜日に開催され（1月を除く）、多数決によって決定が下されます。会議の結果はその日の午後2時30分に発表されます。

オーストラリア準備銀行は年間のインフレ目標を2%から3%と定め、インフレ率が高水準になった場合には利率を引き上げる方針を採っています。