遅行指数は、日本の景気動向を総合的に示す経済指標の一つです。内閣府が毎月公表しており、景気の現状把握や将来予測に役立ちます。

景気動向指数には、景気の動きに先んじて反応する「先行指数」、景気の動きとほぼ一致して反応する「一致指数」、そして景気の動きに遅れて反応する「遅行指数」があります。

景気動向指数は、「CI（コンポジット・インデックス）」と「DI（ディフュージョン・インデックス）」の2つの指標で構成されています。CIは景気変動の大きさやテンポを把握し、DIは景気の各経済部門への波及度合いを測定します。

景気動向指数の公表形態は、以前はDIを中心としたものでしたが、景気変動の大きさや量感を把握する必要性から、2008年4月以降はCIを中心とした形態に移行しました。ただし、DIも景気の波及度を把握するために参考指標として公表されています。

景気の予測や現状把握には、先行指数、一致指数、遅行指数の活用が重要です。これらの指数を組み合わせて分析することで、投資のリスクを小さくすることができます。景気動向指数は内閣府のホームページなどで毎月公表されています。