「買い気配」とは、株式市場や外国為替市場などで、対象となる通貨や証券の買い注文が提示されている状態を指します。これは、特定の価格で購入したい投資家が存在し、そのために買い注文が出されていることを示します。

例えば、ある会社の業績が好調で将来の成長が期待され、その会社の株価が上昇しているとします。この場合、将来的な成長を見込んで株を購入したい投資家が増加し、買い注文が相対的に多く出されます。この状況が「買い気配」と呼ばれます。

買い気配が高まると、株価が上昇する可能性が高くなります。しかし、買い注文が多く出されても、売り注文がそれに見合っていない場合、市場での売買が成立せず、一時的に価格が変動しない状態になることもあります。これを「ヤリ気配」と呼びます。

また、株式市場では、買い気配が極端に増加し、取引が成立しない状態が続くと、値上がり幅が一定の制限内で上昇する「ストップ高」という状況が生じます。

外国為替市場でも、買い気配や売り気配が提示されています。外国為替保証金取引では、取引画面において買い気配は「ビッド（Bid）」として表示され、売り気配は「アスク（Ask）」として表示されます。これらの気配値は、投資家が取引を行う際に参考にされ、市場の動向を把握するのに役立ちます。