為替差益は、保有している外貨の価格が変動することによって得られる利益を指します。これはキャピタル・ゲインとも呼ばれます。具体的には、株式、債券、投資信託などの有価証券の売却益や、信用取引、外国為替証拠金取引、CFD取引、商品先物取引などの差金決済益、不動産、ゴルフ会員権、絵画、骨董品、貴金属などの譲渡益（売買益）が挙げられます。

投資の際、購入時の価格よりも資産の価格が上昇した場合、それを売却することで差額の利益が得られます。例えば、購入時に1000円であった株価が売却時に1500円に上昇していた場合、為替差益はその差額の500円となります。

為替差益は、投下資本が大きいほど、またレバレッジが高いほど大きくなります。しかし、市場環境の変化によっては大きな損失を被る可能性もあります。為替変動によって損失を被ることを為替差損といいます。

有価証券投資による主な収益は、この為替差益と資産利得（資産を保有することで得られる収益）です。ただし、資産の価格は市況や経済情勢によって大きく変動するため、売却時に価格が低下している場合は損失が出る可能性もあります。そのため、為替差益は資産利得に比べ、ハイリスク・ハイリターンの傾向にあります。