為替変動リスクとは、為替レートが予想外の変動をした際に損失が発生する可能性のことを指します。FX取引では、為替レートの変動を予測してポジションを保有し、為替差益を得ることを目的としますが、予想外の変動により損失が発生することもあります。

例えば、1ドル100円の時にアメリカ株を100ドル（1万円相当）で購入し、その後株価が120ドルに上昇して売却する場合、1ドル100円のままであれば売却価格は「100円×120ドル＝1万2,000円」となり、2,000円の利益が得られます。

しかし、売却時に1ドル70円まで円高が進んだ場合、売却価格は「70円×120ドル＝8,400円」となり、株価が上昇しても元本割れとなってしまいます。

つまり、ポジションを買った時点より円高ドル安になれば含み損を抱え、円安ドル高になれば含み益を抱えることになります。ただし、FX取引などで売りから入った場合はその逆になります。

このように、株式や投資信託、債券などの外国資産を扱う場合、資産の価格が上昇しても為替相場の変動によっては必ずしも利益が出るとは限りません。これが為替変動リスクです。