悪材料とは、株価や市場の下落を引き起こすニュースや発表などを指します。つまり、取引対象の外貨の価値が低下するということであり、例えば雇用統計が市場予想よりも低い場合などがこれに該当します。

「悪材料を出尽くし株価が上昇する」や「悪材料が重なったことで上値が重くなっている」といった表現があります。また、「弱材料」、「売り材料」、「押し下げ材料」、「悲観材料」といった呼び方も悪材料の別名です。

業績の下方修正や不祥事による信用低下、製品の欠陥やリコールなどが悪材料に含まれます。これらが市場に伝わると、一般的には株価が下落する傾向にあります。

ただし、市場がすでに悪材料を予想していた場合、「材料出尽くし」として株価が上昇することもあります。つまり、市場がその悪材料を既に価格に反映させており、追加の影響が限定されていると見なされるからです。

投資判断を行う際には、悪材料が出たからといって一概に焦る必要はありません。その出来事が市場に及ぼす影響を慎重に分析し、冷静な判断をすることが大切です。悪材料は投資判断の一要素であり、総合的な視点で考慮されるべきです。