往来相場とは、市場での株、債券、為替などの価格が、一定の範囲内で上下する状態を指します。価格が支持線と抵抗線の間で変動する状況です。

相場の見通しを決定する材料が少ない時などに、このような相場が形成されやすくなります。

明らかな往来相場と判断した場合、円高時に外貨を買い、円安時に売ることで確実に利益を得ることができます。売りから入ることで、上下両方の動きで利益を出すことも可能です。

また、往来相場が形成されているときは、為替レートが比較的安定していることが多いので、スワップ金利を狙った中長期投資も有効です。

このような相場では、テクニカル分析が効果的です。レンジの下限で買い、上限で売ることで利益を得ることができます。

しかし、往来相場は永続しません。いつかはレンジを突破するため、新たなトレンドが生まれる可能性があります。大きな損失を防ぐためには、ストップロスを設定しておくことが重要です。これにより、予想外の損失を最小限に抑えることができます。