外国投資信託は、外国の法令に基づいて設立され、委託会社が海外で運用する外貨建ての投資信託を指します。これらのファンドのほとんどは、米ドルやポンドなどの外貨建てで運用され、その特徴は海外で運用されることにあります。日本国内で販売されるものもありますが、主流は米ドル建てのものです。ただし、円建てのものも存在します。

海外では、日本とは異なる運用規制があるため、日本では設定できないようなタイプのファンドも存在します。これらのファンドは、主にルクセンブルクやアイルランドなどの国で設定され、運用・管理されています。これらの国々は、投資に対する税制が比較的緩やかであるため、多くの外国投資信託がそこで設定されています。

外国投資信託は、高い利回りを期待できる一方で、収益が増加するにつれてリスクも高まります。また、為替の変動によって為替差益や為替差損が生じる可能性があります。基本的な仕組みは国内の投資信託と類似していますが、外国の法令に基づいているため、商品性や税制面で異なる設定のものもあります。日本国内で販売される場合は、日本の法令に基づいた基準で勧誘・販売が行われます。

外国投資信託の中には外貨建てマネー・マーケット・ファンド（外貨建てMMF）などがあります。外国投資信託は、手軽に海外への分散投資が可能ですが、外貨での運用に伴う為替リスクが常に存在するため、投資家は慎重に選択する必要があります。