ビッグマック指数は、マクドナルドのビッグマックというハンバーガーの価格を通じて、世界各国の通貨の購買力を比較する指標です。この指数は、ビッグマックの価格が各国でどれだけ異なるかを示し、それに基づいて通貨の実質的な価値を推定します。

ビッグマック指数は、世界各国で同一品質のビッグマックが提供されているという前提に基づいています。そのため、価格の差異は原材料費や店舗の運営費、労働費用などの要因によるもので、通貨の相対的な価値を示す手がかりとなります。

この指数は、経済学の一物一価の理論に基づいており、各国のビッグマック価格をドル建てで比較しています。価格が高い国は、自国通貨が過大評価されている可能性があります。逆に、価格が安い国は、通貨が過小評価されている可能性があります。

経済誌『エコノミスト』が毎年発表しており、世界各国のビッグマック価格をもとに計算されています。ビッグマック指数は、通貨の為替レートと比較することで、通貨の割高・割安を判断するための有用なツールとして広く利用されています。