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海外FX用語集

スイス国立銀行

25-01-14

スイス国立銀行(SNB)は、スイスの中央銀行であり、スイスフランの紙幣発行や金融政策の決定を担っています。スイスには4つの公用語があるため、SNBの正式名称もそれぞれの言語で表記されています。(ドイツ語: Schweizerische Nationalbank、フランス語: Banque Nationale Suisse、イタリア語: Banca Nazionale Svizzera、ロマンシュ語: Banca Naziunala Svizra)

SNBはアクツィエンゲゼルシャフト(株式会社)の法人形態を持ち、カントンや州立銀行などの公的機関が資本金の約55%を出資しています。残りの資本金は証券市場で取引されており、その大部分を個人が所有しています。スイス連邦政府は出資していません。

2007年にSNBが設立100周年を迎えた際、スイス・ポストは記念切手を発行しました。1フラン切手と85ラッペン切手の2種類があり、デザインには100スイスフラン紙幣のデザインが使用されました。

SNBの特徴として、一部の収益を株式で運用し、上場している点が挙げられます。これは他の中央銀行には見られない特異な点で、SNBには民間資金が含まれています。スイスは永世中立国であり、その通貨であるスイスフランは「安全通貨」として人気があります。しかし、その人気ゆえにスイスフラン高が問題となっており、SNBはたびたびユーロを大量に買い付ける市場介入を行っています。

2015年には、1ユーロ=1.20スイスフランの上限を撤廃し、金利を-1.25%に引き下げたことで市場に大きな混乱を引き起こしました。これが「スイスフラン・ショック」として知られています。2018年には、SNB総裁が「スイスフランは依然として過大評価されている」と発言しました。

SNBの市場介入姿勢は市場参加者にとって警戒すべき事項です。対日本円での直接的な影響は少ないですが、スイスのマイナス金利政策を利用してスワップトレードを行っている人は、特にSNBの動向に注意が必要です。

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